日本語能力試験とは?

こんにちは。ASIA Linkの小野です。

外国人留学生や海外人材の、日本語力を客観的に判断する際のめやすとなる「日本語能力試験」。

主催団体は、国際交流基金日本国際教育支援協会で、1984 年に開始されました。
7月と12月の年2回、受験のチャンスがあり、 国内 44都道府県 海外 64の国・地域、206都市 で行われています。

他にも、日本語力を測る試験はありますが、この日本語能力試験は最も歴史があり 受験者数も多いことから、多くの教育機関や企業が、日本語力の判断基準として 採用しています。

試験の内容は、
■言語知識をどのくらい知っているか(文字・語彙・文法)
■コミュニケーションの場でどのくらい使えるか(読解・聴解)
という要素に沿って出題されます。

すべてマークシート形式の筆記で行われるため、会話力を測ることはできません。 もちろん、会話には言語知識も聴解能力も必要であるため、一般的にはこの試験の 成績と会話力はある程度比例します。 ただ、漢字や文法の暗記は苦手だけどおしゃべりは大好き、というタイプもいますので、 級が低いから会話力も低い、とは必ずしも限りません。 逆に、N1に合格してもあまり流暢に会話ができない、という人もいます。

級は5段階にわかれ、一番上がN1、一番下がN5です。 以下、N1とN2の認定のめやすを見ていきましょう。 N3以下は、この投稿の下のほうにあるリンク先を見てください。

【N1】
●幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
<読む>
・幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。
・さまざまな話題の内容に深みのある読み物を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる。
<聞く>
・幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。

【N2】
●日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる
<読む>
・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論など、論旨が明快な文章を読んで  文章の内容を理解することができる。
・一般的な話題に関する読み物を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる。
<聞く>
・日常的な場面に加えて幅広い場面で、自然に近いスピードの、まとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係を理解したり、要旨を把握したりすることができる。

さらにくわしい内容は、日本語能力試験の公式ホームページから確認できます。 http://www.jlpt.jp/index.html  日本語能力試験ロゴ