留学生に活躍してもらうには? 人事・労務管理の留意点(ASIA Linkレポート)

ASIA Linkの小野です。

企業が外国人留学生の正社員採用を考えるとき、特に大きな壁となるのが、「果たして長く定着して活躍してくれるのだろうか?」という不安です。

もちろん日本人学生でも、3年以内離職率は3割強ですので、新卒の3人に1人は3年以内に離職している訳ですが(※厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者)参照)、「外国人」=「ジョブホッピングをする」(短期間に転職を繰り返して技能や賃金の向上をめざす働き方)というマイナスイメージを持っている方は多いと思います。

確かに、日本人学生の離職理由と、外国人留学生のそれとを比較すると、外国人留学生のほうが離職につながる理由・要素が多く、結果的に外国人留学生のほうが「定着」を阻害するリスクが高いというのは現実としてあります(留学生の離職理由については、後日ASIA LinkレポートとしてUP予定です)。

しかし、私たちASIA Linkがこれまでに見聞きしてきたり、ご相談を受けたりしてきた、外国人社員の様々な離職事例を見ていくと、受入れ企業側の体制や考え方にあと少しの工夫があれば離職にはつながらなかっただろう、というケースがとても多いことがわかります。
また、日本人社員の定着が良い企業は外国人社員の定着も良く、その逆もまたしかりである、という事実も見えてきます。

今回のレポートでは、せっかく採用した優秀な留学生に、長く定着してもらい、実力を発揮して元気に活躍してもらうために、企業側が留意すべき点について、簡単にまとめました。
留学生の採用をこれから進めていきたい、という企業関係者の方々の参考になりましたら幸いです。
また、日本人社員が働きやすい会社は、外国人社員にとっても働きやすい、という観点からも、何かしらの気づきがあるのではないかと思います。

留学生に活躍してもらうには?人事・労務管理の留意点(ASIA Link2021.02)

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