企業が初めて新卒採用をするとき

こんにちは!ASIA Linkの小野です。

もうすぐ8月。
新卒採用も、終盤を迎えた企業が多いと思います。

今年の採用結果は、いかがでしたか?
売り手市場と言われる中、何とか目標数のよい人材を獲得できた企業もあれば、苦戦した企業もあると思います。

毎年新卒採用を行っている企業は、
*自社にとって必要な人材の人物像
*学生への求人広報の方法
*採用活動の方法やスケジュール
*内定後のフォロー
*入社後の研修
などなど、新卒採用を行っていくために必要な一連の流れを把握し、それぞれの段階ごとの内容を深く議論し、方法論を構築していると思います。

しかし、新卒採用を初めて行う企業にとっては、この段階の一つ一つをほぼゼロから考えていくことになります。
これは社内で多くの議論が必要になりますし、時間も労力もかかります。
考えて考えて、一生懸命求人広報のwebサイトページを作ったり、求人広告を出しても、もし誰も応募してくれなかったら、「うちの会社ってこんなに人気ないんだ」と落ち込みますよね。

ASIA Linkでは、今年の春に、初めての新卒採用を行いました。
私たちにとって、本当に貴重な経験であり、貴重なプロセスでした。
これから始めて新卒採用を行う、私たちのような小さい会社の方々に、少しでも参考になればと思い、新卒採用のことを振り返って書きたいと思います。

1.まずは私たちが「ASIA Link」を理解することから始まった

意外にも、新しいメンバーを迎えようとしたとき、私たちがぶち当たったのは、「果たしてASIA Linkとは何ぞや?」というクエスチョンでした。
これまで、企業・留学生・学校の方々には、何度となく「ASIA Linkは何をしている会社で、どんなことを大切に考えて活動しているか」を伝えてきました。
でも、ASIA Linkの社員を募集しようとしたとき、私たちの中で以下のような議論が沸き上がりました。
「なぜ私たちはこの仕事をしているのか?なぜほかの仕事ではダメなのか?」
「私たちにとって、この仕事の楽しさ、醍醐味、難しさ、苦しさは何だろう?」
「私たちはこれからどうなりたいのか?そのゴールを目指していくために、どんなチームを作りたいのか?」
「そのために必要なメンバーは、どういう人なのか?」
「そもそも、私たち一人一人の強み・弱みは何だろう?私たちにまだ足りないのは何か?」

ASIA Linkという会社、ASIA Linkの仕事、そして現在のメンバー一人一人のこと。
まず当事者である私たちが、私たち自身を知ることからスタートしたのでした。

2.ASIA Linkの現状と未来が明確になった

これは経営者としては、常に考えておかなくてはならないことですが、日々の仕事に追われる中で、とことん考える作業ができていませんでした。
新卒採用をやる!と決めたことで、この問題に本当の意味で深く取り組みました。
学生さんのファーストキャリアとして、若い人材の可能性を賭けていただくのですから、そして給与という形で生活を守るのですから、責任は重大です。

私たちは、ASIA Linkの現状の分析を大きな紙に書き出しながらとことん行い、これから強めて育てていきたい分野、新しく始めたい分野など、ASIA Linkの「これから」について書き出していきました。
そして、これからjoinしていただくメンバーにどのような活躍をしてもらいたいか、どの分野でとくに力を発揮してほしいか、議論していきました。
その過程で、ASIA Linkの現状に私たち自身も客観的に気づき、ASIA Linkの未来を見据え、そこに新しいメンバーとともに向かう「覚悟」みたいなものが醸造されていきました。

3.ASIA Linkの魅力を伝える作業がメンバーのモチベーションに

さあ、私たちが新しくメンバーに迎えたい人の、人物像が絞り込めてきました。
いよいよ、「求人」という形で学生さんの目にとまるように広報していく段階です。
ASIA Linkの阿部が、求人の記事を作成することになりました。
ASIA Linkがどういう会社で、どのような仕事をしているのか。
この仕事の意義や魅力、働くメンバーの想いも、学生さんに伝えたい。
そして、新しいメンバーにどのような期待をしているか。

「こういう仕事がしたい!」
「ASIA Link、おもしろそう!」
学生さんにそう思ってもらえるように、時間をかけて阿部が記事を作りました。
その時の記事が、こちらです。

この作業は、改めて私たちASIA Linkの仕事の魅力や意義を再確認する作業でもありました。そして、できあがったこの記事を見て、私たちは、改めて自分たちの仕事に誇りと自信を持つことができたのです。

こうして、求人記事を公開し、それを見て応募してくれた多くの方々の中から、私たちは新しいメンバーを採用することができました。

もちろん、採用して終わりではなく、むしろここからが本番。
このあと、私たちは、改めて組織体制や意思決定の所在を確認したり、新人研修のプログラムを作ったり、新しいメンバーの育成課程をシミュレーションしたり。
本当にたくさんの準備をしました。
(このへんのくわしいお話は、またの機会に書きたいと思います)

新卒採用って、こんなに大変だったんだ!
そして、
ASIA Linkという会社を成長させてくれるのは、新卒採用かもしれない。

そう思えたほど、本当に中身の詰まった、充実した、濃い数か月間でした。
そして、現在も新しいメンバーと向き合いながら、私も日々勉強させてもらっています。

こんなASIA Linkを選んで、joinしてくれて、感謝です!