エンジニアにとっての最先端と伝統

こんにちは!ASIA Linkの小野です。

今日は、三重野と二人で、都内にある空気圧機器メーカーさんをご訪問しました。

今年3月に開催した、経営者と外国人留学生の合同就職マッチング会「社長LIVE」に初めてご参加くださった企業様です。
社長LIVEを通じて、今回、2名の留学生の内定をいただきました。
*大学(学部)で機械工学を専攻している、中国人留学生
*大学院(修士)で生命科学を専攻している、中国人留学生
お二人とも、来年の4月に正社員として入社予定です。

今日のご訪問では、「社長LIVE」のくわしい実施結果のレポートと、この企業さんの選考に進んだ留学生からの生の声を、お伝えしました。
また、社長さんからは、「社長LIVE」について、そして留学生の方々についての、貴重なフィードバックもたくさんいただきました。

この企業さんは、社長LIVEのあと、応募希望の留学生の方々を対象に特別な会社説明会と工場見学会を開いてくださいました。
25名の留学生が、4日間の日程に分かれて参加しました。
今日、社長さんからのフィードバックで特に嬉しかったのは、
「応募してくれた留学生の方々は、本当にみなさん素晴らしく、もっと大きい会社だったら全員採用したいくらいでした。」
という、留学生に対する高い評価でした。

この仕事をしていると、留学生に対して高い評価をいただくときが、一番嬉しいと感じます。

今日、社長さんとお話していた中で、考えさせられる内容がありました。
それは、エンジニアにとっての、「最先端の技術」と「伝統的な技術」に対する考え方です。
「最先端の技術」を追求するメーカーは、たしかに華やかで、注目されます。また、チャレンジングです。時代に乗るとヒットにつながり、大きく成長することもあります。
ただ、その時代の最先端を目指すということは、常に変化が求められ、トップ企業の入れ替わりも激しく、時代や需要が変わればその企業の存続自体が危うくなることさえあります。
一方で、伝統的で確かな技術をコツコツと積み上げているメーカーもあります。華やかさ、派手さはないかもしれませんが、長く継承されてきたその確かな技術は、多くの(時には世界中の)人々、企業から、信頼を得ています。このようなメーカーの中には、いわゆる「100年企業」といった長寿企業も多く、「あの装置なら〇〇会社だね」と言われるブランド力を持っています。

これからエンジニアとして活躍していく、理系留学生が、どちらのタイプの働き方を選ぶのか。
これはもちろん、良し悪しや上下ではなく、その人の価値観や生き方といった、深いところに関わってくる選択なのだ。
社長さんのお話を伺いながら、これまでの私は、理系留学生の就職先の選択に関わる考え方がまだまだ浅かったなあと反省。
もっともっと勉強して、理系留学生の就職支援を、本物のプロとしてできるようになりたいと、想いを新たにしました。

最後は、ランチをごちそうになり、本当に有意義な2時間のご訪問となりました。

来年の社長LIVEにも、ご参加くださるとのことです!
ありがとうございました!

※写真はイメージです