留学生からの就活に関する質問にお答えします!

こんにちは。ASIA Linkの井上です。

毎月第三土曜日に開催しているオンライン就活セミナー「就活ゼミ」のアンケートから、留学生の多くが疑問に思っている質問についてお答えします!

Q1:大手企業と中小企業で選考内容や採用基準が違いますか?
A1:ひとことで大手・中小と言っても様々な企業がありますので、全ての企業に当てはまる訳ではありませんが、選考内容は大手の場合、選考に応募する学生の人数が非常に多いことから書類選考(ES)や筆記試験の合格基準がとても高くなります。日本人も外国人も区別なく選考しますので、日本人学生と同じレベルの言語力や筆記試験の点数が必要です。中小企業も書類選考や筆記試験がありますが、海外営業職など留学生向けの求人の場合は、「参考までに点数を見る(あまり高い点数でなくても良い)」という傾向があります。

また、採用基準も大手と中小で違いがあります。大手の場合は多くの企業が「総合職採用(ジョブローテーションをして、様々な部署の仕事を経験する働き方)」をしていますので、様々な部署でどのような仕事でも実力を発揮してくれる学力・論理的思考力・言語力・忍耐力・コミュニケーション力などが総合的に高く、バランスの良い学生が採用されます。一方、中小企業では人材を採用する目的がはっきりしていることから、配属先での仕事により合っている人(例えば、中国にビジネスを広げたい企業の場合、中国語と日本語がビジネスレベルで、どんどん出張に行けるフットワークの軽い人など)が採用される傾向があります。様々な仕事に挑戦したい人は大手、海外営業をやりたいなど明確にやりたいことが決まっている人は中小の方が向いている可能性があります。

Q2:競争相手となる日本人学生と外国人留学生の強みの違いを知りたいです。
A2:日本人学生の外国人留学生に対する強みは「日本語力」「日本の就活文化の理解」「日本的なチームワークの理解」です。逆に日本人に対する外国人留学生の強みは「言語力」「日本の常識に捉われない考え方」「異文化に対する対応力」でです。

どんなに優秀な留学生でも、日本人と日本語でコミュニケーションが取れなければ仕事はできませんし、日本の就活を理解していなければ面接のチャンスを逃してしまいます。また、日本企業が最も心配しているのは、会社に入って周りの社員とうまく人間関係が築けるかということです。これらの日本企業が外国人に対して心配している部分を「問題ない」と面接やESで認められれば内定への道のりはぐっと近くなります。

そして、外国人留学生の強みである「母国語や英語力を活かし、日本人にはない発想で企業に貢献すること、海外へビジネスを広げていけること」がアピールできれば、外国人留学生に対する不安よりも、留学生を採用し、新しい挑戦をすることのメリットを感じてもらえると思います。

Q3:企業が外国人を採用する理由は何ですか?理由を知りたいです。
A3:大きく分けると3つあります。「国籍を問わず優秀な人材を採用したい」「海外へビジネスを広げるための架け橋になって欲しい」「社内の古い体質を変えたい」の3つです。

大手企業や会社の規模を問わず理系のエンジニア職を採用する場合は、「国籍を問わず優秀な学生を採用したい」という理由が多いです。優秀な機械や電気、ITエンジニアは日本人学生も数が少ないので、国籍を問わず採用されます。また、「海外へビジネスを広げるための架け橋になって欲しい」という理由は、中小企業で海外へビジネスを広げる際に採用される最も多い理由です。日本のマーケットは少しずつ小さくなっていますので、中小企業も海外とビジネスをしている企業がたくさんあります。新しい国・地域への進出は現地の文化や習慣を理解している外国人人材が求められます。最後に「社内の古い体質を変えたい」という企業もあります。日本は中小企業でも歴史の長い会社が多くあります。人材が固定されて、新しい時代の変化に対応しなくてはならない時には、新しい考え方の人材が必要です。新しい風を社内に吹かせるために外国人が採用されています。

いかがでしょうか?少し長くなってしまいましたが、就活ゼミで説明しきれなかった内容を書きました。是非、留学生のみなさんの就活に役立ててください!良かったらお友達にもシェアしてくださいね!!

次回の就活ゼミは2月20日(土)です。就活ゼミの申込みはこちらから!         ⇒ https://www.asialinkryunavi.com/syuukatsuzemi/