就活日本語ワンポイントレッスン⑦

留学生のみなさん、こんにちは!ASIA Linkの小野(おの)です。

就活日本語ワンポイントレッスン。
今回のテーマは、
「友達があげたテキストです?」

日本語の初級で勉強する「授受表現」。
「やりもらい」表現とも言い、上級者でも間違えやすい文法の一つです。
「あげる」「もらう」「くれる」
みなさんは、完璧に使うことができますか?

次の会話は、初級日本語話者によく見られる間違いです。

教師「あ、キョさん、漢字のテキスト買ったんですか?」
キョ「いいえ、友達があげました。」
教師「ああ・・・、お友達にもらったんですね?」
キョ「はい、友達にくれたんです。」

間違いがわかりましたね?
これは、モノの移動と、助詞「が・に」、動詞「あげる・もらう・くれる」の使い方が整理できていないために、起こる間違いです。
モノの移動元をS(START)、移動先をG(GOAL)として、以下のように覚えましょう。

「あげる」「もらう」
S が G に リンゴを あげる。
G が S に リンゴを もらう。

「くれる」
S が G(私) に リンゴを くれる。
*「くれる」は、Gが「私」または「ウチ」の人物である場合に使います。
(誤)友達がとなりの席の学生にリンゴをくれた。
(正)友達が私にリンゴをくれた。
(正)友達が私の弟にリンゴをくれた。

「ウチ」と「ソト」については、また別のブログ記事で勉強しましょう。