第9回「教職員のための外国人留学生就職支援研修会 ~雇用文化・キャリア観の国による違いをふまえた就職支援とは~」レポート

1.はじめに

「教職員のための外国人留学生就職支援研修会」とは、外国人留学生の日本での就職を支援するために、「教員」「キャリアセンター等の学校職員」「元留学生を雇用している企業」「日本で働く元留学生」「就職支援企業」の5者の情報や知見の共有を目的としたものです。2017年11月に第1回を開催し、今回で9回目を迎えました。

前回(2025年7月)は、「留学生のキャリアデザイン 就職後の元留学生のキャリアヒストリーを聞く」というテーマで日本で働く元留学生をゲストに迎え、当事者側の視点で外国人社員のキャリアについて考えました。今回は、引き続き「キャリア」をテーマに据え、雇用文化・キャリア観の国による違いをふまえた就職支援に焦点をあてました。専門家によるキーノートスピーチ、元留学生のパネルディスカッション、参加者全員によるワークショップ等、4時間にわたり学び合いました。
以下、当日の内容をレポートとしてまとめました。
留学生の就職支援の一助となりましたら幸いです。

【実施概要】
日時:2026年7月11日(土)13:30~17:30
会場:国士舘大学世田谷キャンパス、ZOOM(ハイブリッド開催)
テーマ:雇用文化・キャリア観の国による違いをふまえた就職支援とは
主催:株式会社ASIA Link

【参加者】
合計98名
・会場出席者 36名 ※うち4名は現役留学生・元留学生ゲスト
・ZOOM出席者 62名 続きを読む →

在留許可手数料の金額の改定が正式に発表されました

こんにちは。ASIA Linkです。

このブログ(7/22)でもお伝えしていた在留許可手数料の値上げについて、昨日(8/28)、出入国在留管理庁のHP上で正式に発表されました。

令和8年10月1日付け在留許可手数料の額の改定等についてhttps://www.moj.go.jp/isa/01_00644.html

出入国在留管理庁HPより転載

留学生が「留学」から「技術・人文知識・国際業務」等に在留資格を変更する際や、 続きを読む →

留学生・外国人の皆さんへ:最新の入管動向、「技人国」と「永住許可」について

外国人の在留資格について、近年は厳格化の動きが進んでいます。SNSや外国人同士のコミュニティでは、「裕福な人しか永住許可がとれなくなる」「外国人は歓迎されていない」といった不安の声がある一方で、「一部の外国人のマイナスイメージが原因で、真面目に法令順守している外国人のイメージも低下している。特に永住権はこれまでが甘かったのでは」という声も見受けられます。

制度の変更期には、SNS上で不安を煽る不正確な情報も拡散しやすいため、感情的な書き込みに惑わされず、入管庁の公式情報や、信頼できる専門家の正確な情報を確認することが何よりも重要です。

在留資格は、外国人の方が日本で生活するための大切な足場です。「知らなかった」「友達から聞いた情報が正しくなかった」という理由で、希望するビザが取得・更新できなくなる事態は避けなければなりません。

すべての外国人が正しい最新情報を得て、自分の責任でしっかり準備を進めていくことが求められています。

今回は、留学生にとって身近な「技術・人文知識・国際業務」と「永住許可」について、最近の動向を見ながら対策を考えていきたいと思います。

「技術・人文知識・国際業務」の審査はなぜ厳しくなっているのか?

大学等を卒業した外国人が日本で働く際に取得する 続きを読む →

就活とAI:加速する活用、「本来の目的」の再確認

生成AIの急激な普及に伴い、就職活動でもAIの活用が急速に広まっています。就職活動をする学生の約8~9割がAIを不可欠なツールとして利用し、企業側もAI面接やAIによる適性検査を導入するなど、新たな局面を迎えています。
本記事では、どのようなことが起こっているのか、今後のAIの活用方法について、考えてみたいと思います。

学生・企業の現状と利点

マイナビ調査では、「AIを就職活動で使ったことがある」と回答した学生は、2024年卒では18.4%、2025年卒では37.2%、2026年では66.6%と急増している。また、近年の調査(キャリアチケット)では、学生の約85%がAIを活用していると回答しており、就活におけるAIの活用はもはや当たり前になりつつあります。

主な活用方法は、自己分析や自己PR・志望動機の「壁打ち相手」(言語化、論理的表現の練習相手)、企業・業界研究の情報収集、ESの添削など、全般に及んでいます。

AIの活用によって、論理的に話すことや、きれいに整った文章を簡単に作ることができます。一方で、綺麗にまとまってはいるものの印象に残らない内容になったり、その人自身の人柄や熱量が伝わらなくなったりする弊害も生じています。

さらに、AIが生成した内容をファクトチェックしなかったために 続きを読む →

【後編】多文化共生を理想論で終わらせないために。「間に立つキーパーソン」の重要性と、すべての人が活きる組織の共通点

こんにちは。留学生就職支援をしております、ASIA Linkです。

前編では、日本社会と外国人コミュニティの間に立つ「キーパーソン」の重要性についてお伝えしました。

後編となる今回は、この「間に立つ人材」を具体的にどう増やし、どう活かしていくのかを深掘りします。

「既存の専門性への上乗せ」が早道

多文化共生社会を目指して、国も対応を進めています。その一つが、入管庁主導で始まった「外国人支援コーディネーター研修」です。

複雑な生活課題を解決に導く“官民をつなぐ専門人材”として期待されていて、2024年8月から第一期の養成研修がスタートしています。

現在は自治体職員などの実務経験者が研修参加の対象となっていて、 続きを読む →

教職員研修会、無事に終了しました!

こんにちは!ASIA Linkのスタッフ一同です。

先週の土曜日(7/11)、「教職員のための外国人留学生就職支援研修会2026」を開催しました!

会場、Zoom併せて98名の方々にご参加いただきました。
たくさんの方にご協力いただき、今年も学びの場を持つことができたことに感謝です。

今年のキーワードは、「違和感」「雇用文化・キャリア観」「共有メンタルモデル」「ブリッジ人材」でした。

開催レポートは、 続きを読む →

在留外国人に対する基礎調査から見える、日本社会の現在地とこれから

こんにちは。留学生就職支援をしております、ASIA Linkです。

出入国在留管理庁が「令和7年度在留外国人に対する基礎調査結果」を公表しました。
本調査は、外国人住民が日本で生活する上で抱える課題を的確に把握し、共生施策へ反映することを目的として、令和2年から毎年実施されているものです。

今回の令和7年度調査では、基本的な設問構成は令和6年度を踏襲しつつ、調査票の対応言語にスペイン語が追加されるなど、多様化する外国人住民への対応が進みました。その結果、有効回答数は8,874件(前年度比1253件増)、回答率45.5%(同6.6ポイント増)と大きく数字を伸ばしました。

 

変わらない課題と、依然として残る「情報の壁」

一方で、調査結果から見える課題は例年と大きく変わっていません。 続きを読む →

【速報】メーカーと留学生の就職イベント「メーカー就職2027」を開催しました!

こんにちは!ASIA Linkの小野(おの)です。

3月5日(木)に東京都内の会場にて、メーカーと27卒留学生のための就職イベント「メーカー就職2027」を開催しました。

高い技術を持ち、グローバルにビジネスを展開中のメーカー15社が、製品やパネルや動画などを自社ブースに展示。総勢42名の企業の方々が、留学生を出迎えました。

留学生は、全国から134名が集結(大学・大学院在籍者、及び海外大学・大学院卒業者)。会場は熱気につつまれ、各社のブースで、留学生と企業関係者が熱心に話し込む姿が見られました。

イベント終了後の集計で、参加留学生が出展企業へ応募した件数は683件!
最も応募者が多かった企業には、76名の留学生が応募しました。
1社あたりの平均応募者数は、45名でした。
これから、各社で選考が本格的に始まります。
ASIA Linkスタッフ一同、内定に向けてフォローアップしていきます。

最終的に内定者の人数が確定するのは6月頃になりますが、まずはイベント当日の様子を、写真とともに以下にご報告します。 続きを読む →

26卒外国人留学生の中小企業応募に関するアンケート調査

中小企業に応募した理由の経年変化

1.はじめに

株式会社ASIA Linkでは、2026年3月卒業予定の外国人留学生(以下、留学生)を対象に中小企業への応募に関するアンケート調査を実施した。

中小企業は日本の全企業のうち99.7%を占めている。2025年3月に公表された出入国在留管理庁の「令和5年における留学生の日本企業等への就職状況について」によれば、従業員数300人以下の中小規模の企業に就職した留学生は全体の66.3%を占めており、その数は少なくない。彼らがどのような動機付けで中小企業へ応募したのか、その理由を明らかにすることで、中小企業が採用活動を行う際の一助となることを目的に調査を実施した。

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26卒外国人留学生の日本の製造業に対するイメージ調査

製造業にエントリーした人とエントリーしなかった人の比較

1.はじめに

近年、生産年齢人口が減っていることから、新卒採用は売り手市場が続いており、日本人学生だけでなく、外国人留学生(以下、留学生)も獲得するのは容易なことではない。

『日経ものづくり 2025年8月号』では、製造業などに勤務する人を対象に、外国人就労者は日本の製造業に必要か否かのアンケート調査を行っている。「必要」が33.7%、「どちらかというと必要」が31.2%で64.9%の回答者が必要であると答えている。また、就労している外国人の職務は「製造・工場」が49.3%で最も多いものの、それに続くのは「研究・開発」40.5%、「設計」27.7%であり、企業のコア人材としても活躍している様子が窺われる。外国人就労者の存在の重みが増していると指摘されているとおり、製造業において外国人材は欠かせない存在になりつつある。しかしながら、優秀な外国人材は、他の業界でも求められており、製造業で働くことを希望するとは限らない。日本の基幹産業である製造業が外国人材を獲得するには、どのような方策が必要なのだろうか。

本調査では、コア人材としての活躍が期待される留学生に着目し、留学生が日本の製造業に対してどのようなイメージを持っているのかを明らかにする。それにより、製造業が採用施策を考えるための一助となることを目的としたい。

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