日本で就職する外国人留学生は、この10年間で4倍近くに増えました(*1)。それに伴い、留学生が在籍する大学・専門学校・日本語学校等の教育機関における、就職支援の役割・存在意義も高まっています。
大学や専門学校のキャリアセンターでは、留学生を専門に担当する教職員を配置するところも増えてきました。また、日本語学校でも、就職専門のコースを新たに設置したり、就職に関わる授業を取り入れる等の動きが増えています。
一方、就職支援の強化の動きと並行して高まってきたのが、「キャリア教育」の動きです。2011年に文部科学省の審議会報告等の中で「キャリア教育」という言葉が初めて登場してから、文部科学省と厚生労働省が主導する形で、各教育機関ではキャリア教育の取り組みが進められてきました。
しかし、文部科学省や厚生労働省が公開している、キャリア教育に関わるテキストや事例集等は、基本的に日本に住む日本人が対象として想定されており、留学生に対するキャリア教育は、各教育機関が試行錯誤しながら進めているのが現状と言えます。
この度ASIA Linkでは、留学生の就職支援を行っている教職員の方々に、キャリアデザインを意識した就職指導や、キャリアデザインの授業の現状と課題について、アンケート調査を行いました(*2)。
ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
アンケート結果を以下に掲載いたします。 続きを読む →