【外国人留学生の本音】就職試験は、英語で行ったほうがいい

<東京大学大学院2年・タイ・女性・Kさん>
日本企業の就職試験(SPIなど)は、日本人は合格できると思いますが、外国人を積極的に採用したいなら英語でも行ったほうがいいと思います。
日本語能力試験N1を持っていたとしても、日本語がネイティブではない留学生にとっては、どうしても不利です。
英語で受けられるようにしたほうが、外国人の実際のスキルが分かると思います。

★ASIA Link小野から一言
大手企業を中心に、SPIなどの適性検査が採用選考の初期段階で行われています。
基礎学力や論理的思考力を測る上で、一つの判断材料になるものだとは思いますが、留学生はこの適性検査に毎回苦しめられます。

言語分野も非言語分野も、どちらも日本語で(それも難しい日本語)書いてあるのですから、留学生にとってはいずれも日本語の試験です。
日本語能力試験N1を持っている留学生であっても、問題文を読むスピードは日本語ネイティブには及びません。

留学生にとっては、
「公平に能力を判断してもらえていない」
「外国人としての強みを持った留学生を採用したいのではなく、日本人と同じ基準で選びたいのだろう」
「留学生を採用したいとは思っていないのではないか」
と感じてしまうのです。

日本語力以外の基礎学力や論理的思考力を測りたいのであれば、日本語のほかに、英語・中国語・ベトナム語等で書かれた試験問題を用意できる体制が整ってくるとよいと思います。
また、「留学生の日本語力も測りたい」というのであれば、現在最も普及している日本語能力試験のほかにも、日本語版TOEICと言われる日本語試験や、オーラルコミュニケーションを測ることができる日本語試験もあります。

こういった、外国人に特化した試験を活用しながら、より正確で公平な試験を行っていくことをおすすめしたいです。