こんにちは!ASIA Linkの小野です。
今日は、改めてASIA Linkのミッションをご紹介したいと思います。
創業当初から変わらず、以下の5つをミッションに日々仕事をしています。
ASIA Linkがめざす社会
1.多様な価値観を受入れる懐の深い社会
2.日本人も外国人もともに活躍できる社会
3.外国人留学生が「日本に来てよかった!」と思える社会
4.日本の中小企業・ベンチャー企業が「世界企業」になれる社会
5.アジア諸国とともに成長できる日本社会
これらのミッションが生まれた背景の一つに、私がもともと日本語教師だった、ということがあります。
私は2004年からの約6年間、日本語教師として働きました。
東京都内の、日本語学校、専門学校の留学生コース、語学学校で、留学生や外国人ビジネスマン等を対象に、15ヵ国800人の方々へ日本語を教えました。
多くの外国人の方々と毎日接するうちに、電車の中でも、街を歩いていても、外国人に目がいくようになりました。そして、自分が住んでいる地域にも、外国人が私たちと同じように生活していることを知りました。
そして、たくさんの「外国人の友人」が私にもできました。
日本が大好きで、日本人が好きで来日している人ばかりでした。
一方で、日本社会における、外国人の住みにくさがあることにも気づくようになりました。最近では、駅や公共施設に、英語・中国語・韓国語の表示やアナウンスがとても増えましたが、当時はまだまだ少なく、日本に住む外国人の多くが情報弱者になっていました。
また、目に見える住みにくさ以上に彼らを苦しめていたのは、目に見えない心の壁でした。
外国人というだけで日本人に心無い言葉を浴びせられたり、ステレオタイプ化された偏見に近い目で見られたり、という経験を、多くの外国人の方々から聞きました。
日本人として悲しい気持ちでした。
もちろん、どんな国・地域でも差別感情は存在すると思います。
私も学生時代にドイツへ修論の資料研究に行ったとき、図書館で「アジア人には資料は貸さない」と言われて大きなショックを受けました。
差別や偏見は、相手を知らないがための「恐怖感・嫌悪感」から来るものなのかもしれない、と思います。
もちろん、それを克服するための努力はあらゆる場面で行われていて、たとえば日本の多くの自治体には「国際交流協会」のような団体があり、地域の外国人と日本人の交流の場が盛んに作られています。
すばらしいことだと思います。
ただ、この「交流」だけだと、本当の意味での相互理解や共存まではいかないと感じます。
「ともに机を並べて勉強する」
さらには
「同じ職場でともに働く」
ことによって、本当の意味での仲間になれるのではないか。
私は日本語教師をしながら、もっともっと留学生が、日本企業で働くようになればいいな。
そして、国籍を超えて人々が同志として働ける社会になったらいいな。
と思うようになりました。
写真は、私が日本語教師として日本語学校で勤め始めた、1年目の頃です。
毎日必死に、日本語の教材と格闘していたころ。
週に2~3日は徹夜して、授業の準備に没頭していたころ。
留学生との出会いが新鮮で、毎日がカルチャーショックだったころ。
ASIA Linkの小さな種が、でき始めていたころかもしれません。