こんにちは!ASIA Linkの小野です。
早いもので、1月も半分を過ぎ、お正月気分もすっかりなくなって仕事に邁進(?!)する日々です。
今日は、私たちが社内メンバー間で行っているいくつかの勉強会のうち、理系の専攻分野についての勉強会について、ご紹介します。
ASIA Linkは、中小・中堅メーカーへの留学生紹介を得意としています。
そのため、大学・大学院で理系分野を専攻している留学生と面談することがとても多いです。
面談では、留学生が大学・大学院で勉強している授業内容を確認し、卒業研究の内容もくわしくヒアリングします。
メーカーに理系留学生をエンジニア候補として紹介するとき、そのメーカーの技術領域・開発領域と、その留学生の専門領域・めざしたい分野に整合性がないと、ミスマッチになってしまうからです。
一口に「電気専攻の留学生を募集」と言っても、そのメーカーの専門領域が強電なのか弱電なのか。
「機械専攻の留学生に設計職として活躍してほしい」というメーカーには、機械工学専攻者の中から、設計職に意欲がある人を見つけなければなりません。機械工学専攻の留学生の中にも、制御をやりたい人、生産技術に関わりたい人、材料開発に関わりたい人、海外技術営業をやりたい人など、様々な関心・モチベーションを持った留学生がいるからです。
また、留学生一人一人の専門領域を知るだけでなく、企業へ紹介するためにはその能力・知識レベルの判断も必要です。
留学生との面談の中で、私たちが上記を理解し、判断していくためには、理系分野の知識も必要になります。
しかし!
私たちASIA Linkメンバーは、あろうことか全員が文系出身。。。
私(小野)なんぞ、大学での専攻は音楽学(musicology)でした。親からは飯のタネにもならんと言われたものです。
(注:実際には、音楽学で学んだことは非常にいまの私にとって重要な糧となっています。この話はまた別の機会に。)
これまで、理系留学生との面談をするときには、脳細胞を120%総動員して相手の話を理解し、恥ずかしがらず留学生に何でも質問し、わからないことは自分でも調べ、まさに理系留学生に先生になっていただきながら知識を積み重ねてきました。
ただ、技術は日進月歩。
AI、機械学習、新しい蓄電池の素材、再生可能エネルギー、細胞のDNAの研究などなど、留学生の研究分野もどんどん新しくなります。
面談担当者の経験値だけでは、知識が追い付きません。
そこで昨年から、社内で留学生面談を担当している、小野・井上・相馬の3人で、理系専攻分野の勉強会を始めました。
機械工学を皮切りに、これまで電気・電子工学、情報工学と学んできました。
明日(月曜日)は、私が「化学」を担当します。
高校の時、理科(化学)の先生が蜘蛛の研究者でした。
この先生の化学の授業はとてもおもしろくて、生物の生きざまとか、命の連鎖とか、まわりにある自然現象のすべてに驚くべき必然性があるということを学び、自分の中で世界の見方が変わったのを覚えています。
自分の高校時代なんて、一人で生まれてきたような、全能感にあふれた生意気な時代でしたが、「自分も自然物の一つとしてこの地球で生かされており、かなりの部分がDNAですでに規定されているんだ。自分はメンデルの法則からみると潜在色弱だが、自分が将来男の子を生んだら2人に1人は色弱になるということまで、なんなら自分の未来までもがDNAに支配されているのだ。」というような、あらがえないような運命みたいなものを突き付けられたのを覚えています。
かなり話がそれましたが、明日は私が「化学」を担当します。
高校時代はとても好きだった化学は、その後30年も勉強していないので、明日の勉強会の準備で今日はかなり四苦八苦しています。
少しでもメンバーみんなで化学の知識を共有し、化学専攻留学生との面談の質を高めていけるよう、精進していきたいと思います。