「教職員のための外国人留学生就職支援レポート」を作成・公開しました

こんにちは。ASIA Linkの小野です。

毎年、弊社主催で開催して参りました「教職員のための外国人留学生就職支援研修会」ですが、本年は新型コロナウィルス感染拡大を受けて、残念ながら実施を中止いたしました。
しかし、新型コロナウィルスの影響は留学生の学校生活にはもちろん、就職活動にも深く影を落とし、今ほど支援の重要性を感じたことはありません。

現時点で、就職支援者の立場として、データを調べ、且つ現場で見てきたことを、一部ですがレポートにまとめました。 続きを読む →

自分で東京入管にビザの更新・変更申請した外国人のための「在留カード受領取次サービス」

外国人留学生のみなさん、そして日本で働いている外国人のみなさん、こんにちは!ASIA Linkの小野です。
新型コロナウィルスの影響で、東京入管へビザの受け取りになかなか行けない、または行くのが心配。。という方のために、良いニュースです!

ASIA Linkで、いつもビザの相談にのってもらっている、心強いパートナー「さやか行政書士事務所」さんが、みなさんのかわりに、東京入管から在留カードを受け取ってくれるサービスを開始しました。
以下、「さやか行政書士事務所」さんからの、くわしいご案内です。 続きを読む →

就職活動に関する外国人留学生アンケート調査 ~不安・心配なことの第1位は「日本語力」~

就職活動に関する外国人留学生アンケート調査
~不安・心配なことの第1位は「日本語力」~

2019年12月
株式会社ASIA Link
シロコフ マラト
小野 朋江

1.はじめに(調査の背景・目的)

日本の教育機関を卒業後に日本で就職する外国人留学生は、年間2万人を超えます。彼らは「日本」という異国での慣れない就職活動を経て、企業で内定を得たあと、さらに就労ビザの手続きを経て企業へ入社していきます。
日本での就職を希望する留学生が年々増える中、彼らが在籍する教育機関(大学・専門学校・日本語学校など)のキャリアセンター職員や就職指導教員、日本語教師も、留学生の就職支援に取り組んでいます。私たちASIA Linkも、しばしばそのような教育機関の教職員の方々と協力し、学校での留学生向け就職ガイダンスを行ったり、留学生対象の就職相談・面談会を担当したりしています。
このような支援を続ける中で、留学生が抱えている不安や心配をできるだけ多く聞き取り、それらを解決していけるような支援を考え実行していくために、2018年11月から、留学生対象のアンケート調査を開始しました。 続きを読む →

第3回「教職員のための外国人留学生就職支援研修会」レポート


1.はじめに

外国人留学生の日本での就職を支援するために、「教員」「キャリアセンター等の学校職員」「就職支援企業」の3者の情報や知見をもっと共有したい。
このような目的で、2017年11月に第1回を開催した教職員研修会も、今回で3回目を迎えました。
今回は、以前から要望の多かった「留学生を雇用している企業側の話を聞きたい」という声に応え、実際に外国人社員(元留学生)を雇用している4社の企業の方々にもご参加いただきました。
上記の3者に、企業関係者を加えた4者での情報・知見の共有を行うことができ、それぞれが、それぞれの立場で感じたこと、気づいたことがあったのではないかと思います。

以下、当日の内容をレポートとしてまとめました(長いですがお付き合いください!)。
留学生の就職支援の一助となりましたら幸いです。

【実施概要】
日時:2019年6月29日(土)13:30~17:30
会場:国士舘大学 世田谷キャンパス
主催:株式会社ASIA Link
協力:国士舘大学 政経学部経済学科 教授 横須賀柳子 続きを読む →

【外国人留学生の本音】日本の就職活動は大変だが、自分の成長を確実に感じる毎日です

<東京外国語大学大学院2年・中国・女性・Sさん>
日本の就職活動は母国より遥かに大変だと思います。
書類選考から面接まで、いくつもの難関を通過しなければなりません。そして、落ちたらその前の努力が「ゼロ」になります。また書類選考からのスタートです。本当に残酷な競争だと思います。
でも、面白いです。

一歩一歩が、まるでゲームの通関みたいなプロセスだと思います。「書類選考を通過した!よし!次に行こう!」みたいな気持ちで、毎日わくわくしています。つらいことももちろんいっぱいありますが、いい結果を頂くときのうれしさも、大きいだろうと思います。
3月から就職活動を始めて今日まで、まだまだいい結果の兆しが見えないですが、自分の成長を確実に感じる毎日です。


★ASIA Link小野から一言

日本の新卒の就職活動は、いつから今のような形になったのでしょうか。
就活の「解禁日」に一斉に就活を始め、いくつもの企業にエントリーして、説明会へ足を運び、何枚ものエントリーシートを書き、真っ黒なリクルートスーツに身を固めて面接に挑む。
面接だけではなく、適性テストの準備もしたり、グループディスカッション選考にも備えてノウハウを学ぶセミナーにも参加。
このような就活をしながら、大学の授業や卒論、生活費を稼ぐためのアルバイトもこなさなければなりません。 続きを読む →

創業8年目に入りました

今年も残すところ2週間。

日々のあまりの忙しさに、ちょっと立ち止まって考えたり、これまでの歩みやこれからの方向性をじっくり見つめる時間もとれないまま、怒涛の毎日に追われて仕事をしていました。

あれ?っと思ったら師走になっており、今年の創業記念日も過ぎてしまいましたが、遅ればせながら、今年の10月11日に創業丸7年を迎えることができました。
創業から今日まで、本当に数えきれないくらいたくさんの方々に助けていただき、ご縁をいただき、ここまで来たんだなあと、しみじみと感謝の気持ちを味わっています。

これまで何度か、「もうダメかも!」と思うような危機がありましたが、
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第2回「教職員のための外国人留学生就職支援研修会」レポート

1.開催のいきさつ

外国人留学生が日本で就職しようとするとき、彼らを様々な角度から応援できるのが、「教員」「キャリアセンター等の学校職員」「就職支援機関(ハローワーク等の公的機関や、民間の職業紹介企業)」です。

かねてより、この3者がもっと互いの情報や経験・知見を共有すれば、留学生により役立つ指導・支援ができるのではないか、と考えていました。
実際に、私たちが仕事をする中で、キャリアセンターの職員や日本語教師の方々、日本語学校の校長先生たちと接する機会が多いのですが、
「同じ大学なのに、職員と教員の距離が遠いのが悩み」
「他の学校はどういう取り組みをしているのか知りたい」
「企業側の採用意図がわからないので、留学生の面接指導が手探り」
と言った悩みを聞いていました。

また、私たちのオフィスに就職相談に来る留学生の方々からは、 続きを読む →

【外国人留学生の本音】「本音」と「建前」の両面性は、気持ちが伝わりにくい

<東京経済大学4年・中国・女性・Cさん>
日本の企業ではいろいろなすぐれているところがあります。
例えば、職場でみんなまじめに働くこと、細かいことでも重視することなど、素晴らしいです。
しかし、外国人留学生にとって、一番心配なのは職場の人間関係です。
本音と建前という両面性を持っている日本人は、表面的にすごく優しいですが、本当の心の中が私たちにはよく見えません。そのため、国籍を超えて同じ目標・方向に進むことがなかなか難しいと感じます。
私たち外国人が、「本当に一緒に頑張りたい」「ともに成長したい」という気持ちを持っていても、日本人も同じ気持ちなのかどうかが、私たち外国人に伝わりにくいと感じています。

★ASIA Link小野から一言
日本人にとっても、人間関係構築の上で頭を悩ませることの多い、「本音と建前」の文化。
これをうまく使いこなせないと、「空気読めないヤツ」ということになりかねません。 続きを読む →

【外国人留学生の本音】就職試験は、英語で行ったほうがいい

<東京大学大学院2年・タイ・女性・Kさん>
日本企業の就職試験(SPIなど)は、日本人は合格できると思いますが、外国人を積極的に採用したいなら英語でも行ったほうがいいと思います。
日本語能力試験N1を持っていたとしても、日本語がネイティブではない留学生にとっては、どうしても不利です。
英語で受けられるようにしたほうが、外国人の実際のスキルが分かると思います。

★ASIA Link小野から一言
大手企業を中心に、SPIなどの適性検査が採用選考の初期段階で行われています。
基礎学力や論理的思考力を測る上で、一つの判断材料になるものだとは思いますが、留学生はこの適性検査に毎回苦しめられます。
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